無償の個人ライセンスでは、同時に編集できるデータファイル(ドキュメント)が10個までに変更になりました。

個人ライセンスの方でFusion360を起動したら、下のような表示がされたかと思います。
※有償版からサインアウトして、サインインでは表示されないかもしれません。
 その際には再起動ください。
スクリーンショット 2021-02-04 113455

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これは10個以上のデータを保存できないということではなく、編集できるデータが10個までなだけで、読み取り専用の状態で何個でもデータは保存できます。

保存されているデータの中から編集するファイルを設定して利用していく形式になります。

取り急ぎ、英語のサイトですが、動画での説明を添付します。


こちらの公式のブログサイトも参考にしてください。(英語)




テルえもんも検証してみました。
※商用ライセンスもありますが、今回、個人ライセンスに切り替えて検証しています。

まずは、画面左側のデータパネルから「読み取り専用」を「編集可能」に切り替えます。
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左上と右上が1/10の表記に変わりました。10個使えるうちの1個を使用したという意味合いでしょう。
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編集可能から読み取り専用に切り替えた場合のメッセージ
読み取り専用にすると「●/10」が1減ります。例「5/10→4/10」
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プロジェクト一覧に、「編集可能なドキュメント」というものがありました。
編集可能なドキュメントがリストで表示されていました。
これは分かりやすいですね。
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画面左上、右上の「●/10」のところをクリックしても
「編集可能なドキュメント」にアクセスできました。
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さて、10個の上限に達すると、どうなるのか検証してみました。
画面上に、上限に達したというメッセージが表示されました。
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新規でデータをつくり保存しようとすると、制限を超えているため
保存できないメッセージが表示され、保存作業ができません。
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解決方法として、どれか「読み取り専用」に切り替えることで、無事に保存ができました。
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その他
10ドキュメント以下の状態で読み取り専用ドキュメントを開いた場合には、上の真ん中のところから編集可能に切り替えることが、できました。
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10/10のときには、編集ドキュメントへのアクセスのボタンになっていました。
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また、読み取り専用ドキュメントでもアセンブリすることはできましたね。
図2


以上、こんなところかなと思います。


そんなに操作に複雑性はなく、わかりやすくメッセージなどが表示されるので、それほど、とまどうことなく作業はできるのかなって感じですね。

10個以上のドキュメントを同時に編集作業したい場合には、有償ライセンスの購入、学生であれば学生ライセンスの申請、スタートアップ企業の場合も申請して許可されることで制限なく使えるようになります。

<まとめ>
・無償の個人ライセンスの場合、編集可能ドキュメント(ファイル)は10個までの制限あり
・保存は、何個でもできるが編集可能は10個まで。それ以外は読み取り専用となる。編集したいときに切り替える。
・読み取り専用でも、アセンブリ(現在のデザインに挿入)は可能

・「編集可能なドキュメント」のデータが一覧で閲覧可能
・10個以上のドキュメントを同時に編集可能にするには、別ライセンスの購入・申請が必要


以上、ざっと検証してみた内容を記載しました。
少しでも参考になれば幸いです。
Autodesk(オートデスク)


※追記 2021年2月6日
公式YouTubeチャンネル Fusion360 Japan様から動画がアップされました!