光造形方式の3Dプリンタは、光で固まる液体の樹脂材料にUVを照射し固めながら積層造形していきます。

光造形方式には、SLA方式、DLP方式、LCD方式の主に3つの種類があります。
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●SLA方式(Stereo Lithography Apparatus)
UVレーザーを「点」で照射し、光硬化性樹脂を固めて積層造形していきます。

メリットとして、解像度が高く、精度の高い造形が可能です。

ただし、デメリットとして、造形時間が長くなるケースがあります。

・SLA方式の3Dプリンター



●DLP方式(Digital Light Processing)
SLA方式と違い「面」で照射します。

使用する光源は、「プロジェクター」が使用されます。

面積の広いものや数が多い場合に短時間で造形が行えます。

・DLP方式の3Dプリンター



●LCD方式(Liquid Crystal Display)
DLP方式と同様に「面」で照射します。

違いは光源が「液晶ディスプレイ(LCDパネル)」を使用しているところです。

DLPと比べLCDの方が機器は安価になりますが、LCDパネルを定期的に交換が必要となり、DLP方式よりランニングコストが高くなる傾向があります。

・LCD方式3Dプリンター




その他、上記の方式の進化系の造形方式があります。


●LFS方式(Low Force Stereolithography)
SLA方式の進化系で、レーザーをユニット化することで、どこで造形を行ってもレーザーが垂直に同じ角度で当たることが可能となっています。

SLA方式と比べて、さらに高精細、滑らかさが向上し、積層痕が目立ちにくく、透明材料の透明度なども向上しています。

・LFS方式3Dプリンター



●CLIP方式(Continuous Liquid Interface Production)
DLP方式の進化系で、Carbon社によって開発されている造形テクノロジーで硬化を阻害する酸素を取り除きレジンの内部で硬化をすることで飛躍的な造形スピードを実現しています。

・CLIP方式3Dプリンター