2020年3月29日のブログ(http://home3ddo.blog.jp/3dprint-mask-iguazu)でマスクの3Dプリントに挑戦していることを書きましたが、続編です。

前回は、イグアスさんがネットで無料提供しているデータをダウンロードして3Dプリントにトライしましたが、今回は大学院生がデザインして無料提供しているフィルタ交換がワンタッチで可能な「PITATT」をダウンロードして造形にチャレンジしてみました。

pitatt-3d-print-mask-1

データのダウンロードサイトは、こちら
https://www.rootech360.com
サイトのデザインもしっかりされていて、感心しました。

YouTubeに取り付け方などの動画も公開されています。



さて、3Dプリントの造形トライの結果ですが、先に結論を書くと、材料がABSでは上手く作れませんでしたが、PLAでは成功しました。

他の方々のSNS等みるとABSでも上手く作れている人がいますが、私のトライした3Dプリンタでは、薄いのもあり簡単に、ひび割れが入ってしまいました。(私の設定の問題でABSは失敗したのもあると思われます。)
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一般的に3DプリントでのABSとPLAの材料比較では、PLAの方が造形が安定していると言われています。

ABSの方がPLAより靭性があり、少し柔軟性があるので顔にフィットしやすいようにABSで作りたかったんですが、いったん、あきらめてPLAでトライ。


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赤とピンク(桜色)で作ってみました。見事、成功!!

マスク=白というイメージですが、色付きも良さそうですね♪

当たり前ですが、解像度を高くすると低いときよりもキレイにできました。
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ただ造形時間は、倍近くかかりました。品質をとるか、時間をとるか、ですね。3Dプリンタは、FlashForgeのAdventure3を使っています。
解像度ー比較

また同じPLA材料でも荒いのが目立つものと目立たないものともありますかね。
赤は解像度の設定を標準で行いましたが、綺麗に出来ているように見えます。
よくよく見ると積層痕はありますけどね。
あと、その時の気温や配置状況によっても変わってきたりしますし、色々と試しながら最適な設定を今後検討していきたいと思います。
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ダウンロードできるデータには、「REGULAR」と「SMALL」の2種類があります。

そして、outerとinnerに分かれていて、布やガーゼ、ティッシュなどをワンタッチで挟んで交換できる仕組みになっています。
コメント 2020-04-15 054350
画像:公開webサイトより(https://www.rootech360.com


トライする前は爪の部分が折れないか心配でしたが、大丈夫でした。
素晴らしい設計でした。素晴らしい!!

データも「outer」はサポート材なしで作れましたし、「inner」はサポート材がついている状態のSTLデータになっていました。
図1


あと鼻が当たる部分は、人によって鼻の形が違うので、どうしても合わない人には隙間が出来てしまい、息が上にもれてしまい、メガネをかけている人はレンズが曇ってしまいます。

そこで、100円ショップに行って、スキマテープというものを探して買ってきて、つけてみたところ良い感じでした♪

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他にもトライしたものとして、マスクを長時間していると耳の裏が痛くなるのを解消するイヤーガードと呼ばれるもの。なんと、カナダのバンクーバーに住む少年(13歳)が設計して病院に1300本寄付し、設計データも無料公開するという何と素晴らしい少年なんでしょう!!
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画像)Yahoo記事:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200410-00010002-finders-sci

私も早速データをダウンロードして3Dプリントしてみました。
データのダウンロードは、こちら(https://www.thingiverse.com/thing:4249113
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マスクと同様にPLAは上手くできましたが、ABSでは失敗で強度が弱くサポート材から外すときに簡単に折れてしまいました。。。

カナダの13歳の少年といい、日本の大学院生といい、若い方々の取り組みに感動しています!

私はというと、、、色々と空き時間をつかってモデリングをしてみているのですが、なかなか良いモデルがつくれずにいました。。。トライしてボツになったものを1つ紹介。
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板金部品のルーバーを参考につくり、息の排出は良いのですが表面に凹凸があると細菌がつきやすく、落とすのも大変になることから、こちらはボツとなりました。

SNSに投稿したところ、仮面ライダーXだぁ!!というコメントがありましたね。笑


私にできることはアイディア・技術的に乏しいですが、それでも自分にできることを、これからもコツコツとチャレンジしていきたいと思います。